不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

インド・パキスタン音楽とジャズ。

 サッチャル・ジャズ・アンサンブルを聞いて(ほぉ、なか
なか面白いな)と思った。
 インド風の楽器編成でジャズを演奏するというのは、
耳新しい。
 リズムを複数台のタブラだけでとる。
 ドラムスが無いのだ。
 普通のジャズのコンボにタブラを追加のパーカッション
として入れたジャズの演奏は、ごく少ないがある。
 ロックにもある。
 それらのバンドでは、ドラムス+タブラである。
 タブラは、あくまで添え物で味付けである。
 だが、サッチャル・ジャズ・アンサンブルにおけるリズム
はタブラだけである。
 そこにシタールがテーマや即興を演奏する。
 シタールがジャズの即興演奏というのは、珍しい。
 これは私のツボ直撃である。
 アリス・コルトレーンの作品でシタールが入っている曲
があるが、それらは「いかにもインド」というテイストだった。
 だが、サッチャル・ジャズ・アンサンブルではインド風に
はせず、欧米風の即興演奏に徹している。
 インド音楽においてシタール演奏には、即興演奏が必
須である。
 1曲全部が即興演奏というのも、普通にある。
 そういう意味では、パキスタン演奏家がジャズに乗り
出すということは、不自然なことではない。
 能力的にも十分可能だと思われる。
リニー・ロスネスのアルバムから。
タブラ入り。
「おっ、タブラが入っている!このアルバムはタブラ入りなか?」と
調べてみたがタブラ入りは残念ながらこの一曲のみだった。
全曲タブラ入りだったら私は即決で購入すると思う。
なかなか良いので聴いてみてください。