ショパンのピアノ協奏曲第2番である。
管弦楽はオーケストラ・アンサンブル金沢、指揮はギュ
ンター・ピヒラーである。
ほぉ~、なかなか良いなぁ。
ピアノもオーケストラも実に美しい。
特にピアノは、全編にわたって繊細さを感じさせる。
私は、これまで中村紘子の演奏をほとんど聞いたことが
無かった。
理由は明白である。
ラジオでは、ほとんど放送されてこなかったからである。
ラジオでかかっているのを聞いて、CDを買い~という流
れが私の音楽生活のパターンである。
その最初のポイントがなかったのだ。
有名であってもほとんど知らない演奏家、それが私にと
っての中村紘子だった。
クラシックの解説本で中村紘子の演奏を高く評価したも
のを読んだことがある。
その時は(へぇ~、そうなんだぁ)と思っただけだった。
それ以上のアクションは起こさなかった。
音を聞かなければ、盤を買ってみようという気にはなか
なかなれないからである。
今回、中村紘子の演奏を聞き、その存在を再認識する
ことになった。
亡くなってから初めて知る。
そういうケースもあるようだ。