私はネットラジオをよく聴いている。
クラシックの時もあれば、ジャズの時もある。
ここ数週間、ケニー・ドリュー・ジュニアの演奏が
度々かかっている。
(へぇ、ケニー・ドリュー・ジュニアって今ブームな
のか)
私はそう思っていた。
どの局でも頻繁に取り上げられている。
ドリュー・ジュニアは、父親と同じくジャズ・ピアニ
ストである。
同じ楽器のミュージシャンになれば、偉大な父親
と比較される。
それを承知でドリュー・ジュニアはピアノを選んだ。
覚悟はあったのだろう。
父親同様クラシック・ピアノの教育を受け、テクニッ
クは十分である。
演奏内容は、モダンジャズの王道ど真ん中である。
素晴らしいミュージシャンである。
先日、ネットラジオでDJがこんなことを言っているで
はないか。
「8月3日に亡くなったケニー・ドリュー・ジュニアの曲
をお送りします」
えぇ~!?
ドリュー・ジュニアって亡くなっていたのか?
まだ若い筈である。
亡くなるような年齢ではないだろう。
ネットで調べてみる。
8月3日に亡くなっている。
56歳だった。
死因は糖尿病の合併症だったそうだ。
本国・米国のサイトでも、一部のジャズサイトが報じて
いるだけで一般のニュース・サイトでは訃報は出ていない。
日本語のサイトでも、殆ど記されていない。
CDショップの訃報欄にも載っていない。
これでは私が知らないでいたのも仕方がない。
あぁ、ケニー・ドリュー・ジュニアって良いピアニストだっ
たのになぁ。
実に惜しい。
56歳とは若すぎる。
モンクの「ストレート・ノー・チェイサー」
ソロの中で超絶技巧が聴ける。
一聴の価値ありです。