私はネット・ラジオを聞いていた。
アップテンポのジャズだった。
サウンドからすると、割と新しい感じである。
演奏が進むと、器楽合奏のバックで何かコーラスが始
まった。
男性の一本調子な声である。
ジャズでコーラスを入れることは、数は少ないが特別
珍しいものではない。
短いフレーズを繰り返している。
コーラスというより、何か呪文を唱えている感じだ。
何と歌っているのだろう?
注意して聞いてみる。
「ナムミョウホウレンゲキョー」
えぇ?
本当か?
よく聞いてみる。
「ナムミョウホウレンゲキョー」
南妙法蓮華経か?!
調べると演奏者名はケニー・ギャレット、曲名は
Pushing world away だった。
あぁ、それでか。
ケニー・ギャレットはかなりの親日家で日本語はペラ
ペラで、字の読み書きもできるらしい。
S学会の信者なのだろうか?
なるほど、という感じである。