ているヘンリー・パーセルである。
パーセルは1659年に生まれ1695年に没している。
同じ時代の人と言って良かろう。
今日は歌劇「ダイオクリージャン」からの音楽が取り
上げられた。
バロック・オペラなので大仰なこともなく、とても聞きや
すい。
古典派以降のオペラが好きな向きには物足りなく感
じるかもしれないが、私に取っ手はこれくらいが丁度良
い。
17世紀当時は、歌劇の開演前に歌劇の本題とは別
にパーセル自身の作曲による一種のおまけのような音
楽を演奏していたそうだ。
場内の雰囲気づくりに演奏していたのであろう。
現代でもポピュラー音楽では開演前に、何らかの音源
が流されている。
それと同じであろう。
観客の中には、そのおまけの音楽だけを目当てに来場
し、それが終わると退場し入場料の払い戻しを迫るお客
が多くいたそうだ。
これには主催者が苦慮していたそうだ。
あぁ~、そういう人たちが古の英国にはいたんだなぁ。
ちょっと笑える。
パーセルも(あぁ、全部聴いてくれおまえよ)と嘆いたに
違いない。
ひょっとしたらおまけの音楽だけでも聴きに来てくれた
ので嬉しかったのだろうか。
英国はちょっと変わっている。