不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

The WHOでお開き。

 少し遅れたが、ロンドン・オリンピックの閉会式の
記事を記しておく。
 私は開会式と同様、閉会式も楽しみにしていた。
 開会式の記事でも記したが、閉会式もまた”文化
系人間の祭典”だからである。
 閉会式のテーマは”英国音楽のシンフォニー”だっ
た。
 これは、私のツボ直撃である。
 4組目にマッドネスが歌い始めた。
 それに続くはペット・ショップ・ボーイズだ。
 ちょっと意外な感じがした。
 このコンビは、こういう催しには出ません、というよ
うな人達だと私は勝手に思い込んでいたからである。
 7組目には、レイ・ディビスの登場である。
 頭上に”貫祿”と太字で書かれているようなオーラ
を発している。
 流石、レイ・ディビスである。
 ジョンレノンやクィーン・デビッド・ボウイの絵像も
流れた。
 そして、アニー・レノックスである。
 この人はこうしたイベントによく呼ばれる。
 英国では一定以上の地位があるようだ。
 その次には臨時編成のバンドがピンク・フロイド
名曲”あなたがここにいてほしい”を演奏した。
 ドラムは、ピンクフロイドのメンバーであるニック・メ
イスンで、その他のパートは違うバンドのメンバーが
担当した。
 ギターは何とマイク・ラザフォードである。
 ピンク・フロイドの曲をジェネシスのラザフォードが
弾くとは、驚きである。
 曲の終わりにはこの曲が収録されているアルバム
”炎”,のジャケット写真が再現された。
  何という素晴らしい演出だろうか。
 そして 次回開催国のブラジルの紹介に移った。
  英国色は、ここで一旦消され会場はブラジル・ム
ードになる。
 それも終わるとIOCのロゲ委員長らの挨拶や大会
旗のセレモニーになった。
  厳かさが増しいよいよ大トリである。
  大トリは誰だ?
  The WHOだ。
  フーが事前の予測通り大トリだったのだ。
  ポール・マッカートニーでロンドン・オリンピックが
始まり、フーで終わる。
  極めつけの直球・王道プログラムである。
  フーは本当に英国では完全に別格の超大物な
のだ。
英国3大バンドである。
  フーは日本ではそれほど人気はないが、欧米で
の支持はビートルズストーンズに引けをとらない、
というのは本当らしい。
  演奏曲目は"ババ・オライリー""シー・ミー・フィー
ル・ミー""リスニング・トゥ・ユー""マイ・ジェネレー
ション"だった。
  原則1曲限りの閉会式でフーだけ4曲も演奏した
のだ。
  私は何故か胸が熱くなるのを感じた。
  ボーカルのロジャーもギターのピートも素晴らしい
なぁ。
  私はちょっと拝むような気持ちで彼らの演奏を聞
いた。
  ロンドン・オリンピックで私が最も感動したのは、
フーの演奏シーンだったようだ。
   良かったなぁ、ロンドン・オリンピック。
   これでお開きである。