このロンドン・オリンピックでは、当市出身の選手もメダルを獲得した。
その選手は、当市で生まれ育ち、当市の高校を卒業している。
またその選手のご両親は市内で飲食店を営んでおられる。
そのお店は我が家から数百㍍、歩いて数分の所にある。
私はこのことをその選手がメダルをとってから、数日後に気がついた。
それまでは、殆ど忘れていたのだ。
(あれ?この選手の名前どこかで聞いたことがあるな)とは思ってはいた。
だが、”伊調”とか”沢”といった特別珍しい姓ではなく、名前もごくありがちな名なので(きっと、何かで読んだ名前だろう)くらいに思い、それっきりになっていたのだ。
私の記憶力は、実にいい加減である。
「それじゃ、地元では大騒ぎだろうね」と言われるかもしれない。
しかし、それがまるでそうではない。
日常の世間話のタネにもなっていない
誰もなんとも言わないのである。
当市のこうした市民の傾向は、以前も当ブログでご紹介したことがある。
当地だけでなく、周辺の市でもほぼ同様なのだ。
その中には日本人なら誰でも知っているレベルの選手も何人かいる。
これが土地柄というものなのか。
何だか冷たくないかぁ、と感じなくもない。
と言っても、当市の市民は基本的には温かい人が多い。
どうして、こういう地元出身者の活躍には沈黙してしまうのか。
人間は複雑である。