不二家憩希のブログ

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男子マラソン”第3の男”というマッチポンプ。

 ロンドン・オリンピック・男子マラソン中本健太郎
選手が6位入賞をした。
 世界で6位なのだから立派なものである。
 その中本選手に対してマスメディアは、どういう対
応をしたのか。
 読売新聞では”第3の男・中本”という形容を使って
いる。
 第3の男?
 これは少々失礼ではないか。
 競技に挑む以上、第一も第三もないだろう。
 特に陸上競技はスタートラインに立てば、どの選手
も同じ筈である。
 今大会優勝したウガンダのキプロティク選手は世界
の10傑に入るか入らないかという選手だった。
 マラソンは事前の予測が困難な競技でもある。
 また、マスメディアが中元選手の競技前に殆ど紹介
してこなかったため知名度が低いままにレースが始
まってしまった。
 マスメディアは耳目を集めそうな選手、目立つ選手
を優先して取り上げる。
 そうした方が商品としての記事の売れ行きが伸び
るからである。
 それが選手間に勝手に順番を振ってしまうことに繋
がっている。
 自分たちで放っておきながら、6位入賞、日本人最
高の結果を出すと手のひらを返す。
 自分たちの怠慢により”第3の男”にしておきながら
結果を出すと驚いてみせる。
 そして”第3の男”などというピントの外れた形容を用
いてニュース記事にしてしまう。
 報道機関に言葉のセンスの向上を求めても、元々
の能力の問題からか難しいのかもしれない。
 だが、失礼な表現、マッチポンプな形容は慎んでい
ただきたい。