今日は氏神様の年に一度の御札納めの日である。
以前は12月30日と固定されていたのだが、7~8
年前頃からか12月の最終日曜日に行われるように
なった。
私は11時に自転車で家を出て、他の用事を済ませ
た後、氏神様に向かう。
前方を5歳くらいの女の子がお母さんに手を引かれ
て歩いている。
女の子は、飾りがついた笹竹を持っている。
あれは、七夕飾りではないのか?
笹は、既に黄色くなっている。
その枝には色紙で作った短冊や飾りがいくつもぶら
下がっている。
随分、季節外れだな。
まぁ、人さまが何を持って歩こうが自由である。
私はその親子連れをゆっくり追い越す。
氏神様は、もうすぐ近くである。
路地を抜けて氏神様の通りに出る。
見ると氏神様の周囲にはクルマや自転車が何台も停
まっている。
私は自転車を降りて、境内を見渡す。
白い法被姿の男性が4~5人、何か作業をしている。
町内連合会の中の係の人たちであろう。
今日は御祓いの儀式も受け付けているので、やること
も多そうだ。
この御祓いは参加費無料だそうだ。
どうもそれほど参加者はいないようだ。
ちなみに私は申し込みすらしていない。
私は鳥居をくぐって短い参道を歩く。
そして拝殿の向かって右下に置かれた箱に御札を納
めた。
次に拝殿へ拝礼する。
段を降りて参道を戻る。
鳥居前の門松を男性が手入れをしておられる。
しゃがみ込んで、門松全体の形を整えている。
おぉ、前よりもまた少し装飾が増えている。
植え込みの葉牡丹が豪華になっている。
花の鉢植えが2鉢ずつ追加されている。
やはり少しずつ手を加えているようだ。
鳥居を出ると、さきほどの親子連れとすれ違う。
目が合ったので会釈をすると「こんにちは」と返ってきた。
アクセントによるとこのあたりの出身の人ではないな。
親子は参道を歩いていく。
あぁ、あの七夕飾りの笹竹を納めに来たのか。
当地においてはそうした七夕飾りは御札納めに入れる
というケースは初めて見た。
ひょっとしたら、あのお母さんの出身地ではそういう風
習があるのかもしれない。
いずれにせよ、当地でも受け付けてくれるだろう。
そんな細かいことをガタガタ言う人は、いないのだ。
さて、私は次の用事だ。
私は自転車を発進させた。