不二家憩希のブログ

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初詣に行った。その②

 買い物が済みスーパーを出る。
 スーパーから10メートルほどの幹線道路に進む。
 この通りを左に行けば有名寺院、右に行けば帰路および
氏神様である。
 通りには渋滞中のクルマが並んでいる。
 私は迷わず右を選んだ。
 その寺院の熱心なもしくは真面目な信者であれば、初詣
は迷わずそこに行くだろう。
 だが、私はそうでもない。
 不真面目ではないが、熱意に欠けるのだ。
 その寺院への参拝は春になったらで良かろう。
 私は氏神様に寄ってから帰宅することにした。
 途中徒歩での有名寺院へ向かう家族連れに何度もすれ
違う。
 少し自転車を走らせて氏神様に到着である。
 鳥居の前には立派な門松が飾ってある。
 参道の両脇には、幟が立っている。
 ということは、これを大晦日に立てたのか。
 そして三が日が終わると撤収するということである。
 大変である。
 拝殿にはなにかいろいろと飾りが付けられている。
 お正月だけの装飾である。
 私は拝礼し祈念した。
 私はこの氏神様においても良い信者ではない。
 やはり不真面目ではないが熱意に欠けるのだ。
 氏神様だから参拝するが、そうでなかったら来ないかもしれ
ない。
 それでも、やはりこうした節目の時には参拝する。
 ただ、それだけで気分が変わる。
 リフレッシュされた気になる。
 これはご利益であろう。
 だが、もっとご利益がほしいなぁ、とも思ってしまう。
 「真面目にやれ!」という声がかかりそうである。
 すみません。
 気を引き締めたいと思う。
 境内を出ると家族連れと入れ違いになった。 
 この氏神様は意外と人気があるようだ。
 私は晴天の下、家へと自転車を走らせた。