自転車で家を出る。
快晴である。
当地迷物の大風も吹いていない。
最高気温は14℃で平年並みで特に高くはないが、日が照っていて風がないだけで暖かく感じる。
用事を済ませながら移動していく。
郵便局に寄る。
局内に年賀状用の大型ダンボールがあり、そこに入れる。
郵便局が元日配達を保証している期日の12月25日に間に合った。
私としては上出来である。
郵便局を出て自転車で走る。
氏神様の前を通る。
鳥居前の門松が進化している。
この前よりも装飾が増えている。
少しずつ完成に近づいていく。
私はそれを見ながら走る。
少し走ったところで思い出した。
御札を納めなくては。
そう思って御札を持ってきたのに、忘れて通り過ぎようとしている。
このうっかり加減に呆れる。
鳥居をくぐって参道を進む。
拝殿の向かって右に古札納め用の集積所が設置されている。
人が変わる2~3人入れそうな大型段ボール箱が2つ並んでいる。
箱の上の縁から30センチほど離れた位置に宙に浮くような感じでしめ
縄が囲んでいる。
実は今回納めるのは今年の分と一昨年の分の合わせて2年分である。
昨年末、納める日を勘違いして逸してしまい、納めそこねていたのだ。
昨年までは12月の最終日曜日の一日限りだった。
だが、今年は12月23日から30日まで連日設置されている。
日にちにして7倍の増加である。
町内から「一日だけでは短い」という声が出たのだろうか?
それに応えての今年の対応であろう。
私は御札を納めて拝礼をする。
境内の参拝者は私一人である。
いつもながらの氏神様独り占めである。
参拝を終え私は次の用事先に向かう。
そう言えばいつも最後に寄る氏神様に、今日は予定の前半に寄った。
珍しい。
年に一日くらいそういう日もあるということか。
私はゆっくりと自転車を走らせた。