オール阪神巨人のコンビ仲は1995年を境に徐々に
好転していった。
コンビの結成が75年なので、結成から20年間も不
仲だったことになる。
二人の不仲だったは、業界内では公然の秘密だった。
この秘密は固く守られてきた。
不仲があまりにも行き過ぎているので、公にしてしま
うといわゆる「洒落にならん」、収拾がつかない、という
ことなってしまうからだ。
今でこそ、巨人氏がかつてのコンビ仲の険悪さについ
て話すようになっているが、これは不仲が解消したから
こそである。(以下敬称略)
「昔はホントに仲が悪かったんですよ~」と明るい態度
で話せるようになったには、この数年のことである。
それ以前は、オール阪神巨人のいずれかが、自身の
コンビ仲について公に言明することなど、考えもできない
ことだった。
今ではコンビの両家族で揃って旅行に行くこともあるそ
うだ。
家族ぐるみのつきあいである。
かつての不仲を知る人たちは、「こんなに長くコンビが続
くとは思っていなかった」そうだ。
一触即発の緊張状態のまま20年間も、漫才コンビとして
トップの活躍をしてきた。
第三者としては不思議な気もする。
外からは窺い知れぬ関係性が作用していたのであろう。
それでも不仲は大きなストレスでもあったに違いない。
関係改善が確認できた巨人は、自身が抱えるもう一つの
懸念に立ち向かうことを決意したのであった。
~続く~