ガス会社の展示会に行ってきた。
これは地元の都市ガスの会社が年に数回行っ
ているものだ。
いつもは営業所を会場にして行われているのだ
が、年に2回ほどは大きな会場を借りて盛大に行
われている。
今回はその盛大な方だった。
私は特にガスに興味があるわけではない。
では何故行くかと言えば、このガス展では、いつ
も抽選があるからだ。
私はその抽選が目的なのだ。
会場は大きな商業施設のホールである。
大体の賃貸料を知っている私にすれば、こんな
所を借りて採算が合うのか、といらぬ心配をしてし
まう。
まぁ、都市ガスの会社は独占企業のようなもの
なので、私がそんなことを気にする必要もないのか
もしれない。
だが、近年ではそんなことを言ってはいられない
状況になりつつあった。
それはオール電化の流れである。
これはガス会社にとっては脅威でしかない。
昨年ガス展では、会場に詰めている担当者達の
表情は皆暗かった。
それはそうだろう。
オール電化=ガス器具否定だからである。
と言って、ガス会社の人たちには、これと言って
有効な手が見いだせないでいたようだ。
昨年末のガス展は、ちょっとお通夜の会場の様
な暗さだった。
これは表現上の誇張ではない。
本当にそんな感じだったのだ。
皆が暗く険しい表情で声のトーンも低かった。
せっかくの大きな会場だったのに活気が殆ど無か
った。
そんな空気が変わったのが、3月11日の震災と
原発事故発生である。
あれ以降にガス展は何回か行われているが、担
当者の表情は徐々に明るくなってきている。
おそらく、オール電化の増加が鈍ってきているた
めではなかろうか。
さて、今回はどうだろうか?
会場の担当者の表情も声も一段と明るさを取り
戻してきているようだ。
オール電化とガスについては、いろいろと思うと
ころがある。
いずれ日を改めて記したいと思う。
と言っても、これは少々重い内容でもある。
そのため、掲載はいつになるかはわからない。
ガス会社の人達も、まさか自分達の表情や声の
調子を観察している奴がいるとは思ってもいないだ
ろう。
だが、私はそういう人間なのだ。