バザーが行われる。
私はＶＨＳの未使用・未開封の生のビデオカセ
ット７本を提供することにした。
これらは私が以前いずれ使おう、とストックして
おいた物である。
だが、ビデオデッキが修理後再び不調となり、
その後昇天してしまい、使えなくなっていたのだ。
今頃、ＶＨＳテープ？と言われそうである。
私も迷ったのだが、あるいは使ってくれる人欲し
い人がいるかもしれない。
それに、今を逃したら使う人もいなくなってしま
うかもしれない。
現在では、ＶＨＳの録画機能のあるビデオデッキ
の製造が行われていないからである。
ＶＨＳは過去のソフトの再生専用のメディアとな
ってしまっているのだ。
私は（これらのテープをなんとかしなければ）と
思っていたのだが、そのままになっていた。
そこへ、チャリティーバザーの知らせが入り、提
供を決めたのである。
回覧板では、提供者は地域の児童民生委員に
連絡して下さい、とあった。
だが、私はこの町内でどなたが児童民生委員か
知らない。
そこでお隣のＫさんで教えてもらうことにした。
私は、チャリティーバザーに提供するものを持っ
ていこうと思っている、と話した。
すると、Ｋさんは「お金はもらえないからねぇ」と
言った。
あれ？チャリティーなので最初からそういうこと
ではないのに、と思った。
バザーなので売り上げの一部でももらえると思
っているのだろうか。
そういえば、Ｋさんは中古品売買に関して興味
深い体験談を話してくれたことがある。
そのことについては長くなるので、またいずれ
機会があれば記したいと思う。
その方は意外に近くにお住まいだった。
私は自転車の前かごに品物を入れて家を出た。
すぐに目当てのお宅に着いた。
だが、残念なことにお留守だった。
普通だった出直すところなのだろう。
だが、他にも用事があったので、出来ることなら、
すぐにこの件は処理したかった。
そうなると、市の社会福祉協議会にまで行かな
ければならない。
私は、早速行くことにした。
～続く～
