社会福祉協議会の会費を持っていった。その②

　市の社会福祉協議会のような団体の場合、
その加入は強制ではないが、出来るだけ会員
が増えた方が望ましい。
　会費も年５００円なので、それほど抵抗な
く支払うことが出来ると思う。
　しかし、私の班では３軒が未加入である。
　そのうち一軒は致し方ない事情がある。
　もう一軒は引越してきて日が浅く、しかも
若夫婦なので社会福祉協議会という存在その
ものを知らないのかもしれない。
　誰かが説明し勧誘しなければならないと思
うのだが、まだ出来ていないようだ。
　そんなこと言うのなら、お前が勧誘すれば
よいではないか、と言われそうである。
　私も区長さんとかからそうした指示が与え
られれば勧誘をしても良いと思っている。
　だが、何も言われていないのにしゃしゃり
出て動くのも気が引ける。
　社会福祉協議会の説明書きにも、班長さん
が新規会員を勧誘してくださいとは記されて
はいない。
　言われないからやらない、書かれていない
からやらない、というのは冷たいような気も
するが、何しろ私は新米町内会員である。
　余計なことはしない方が良いのではなかろ
うか。
　それに数年後、その越してきた家も班長を
することになるので、その時に事情を把握す
ることだろう。
　何だか気の長い話ではある。
　だが、ご近所付き合いは繊細な一面もある
のでそうした姿勢をとらざるを得ないのかも
しれない。
　そのお宅は、引越したばかりの若夫婦なの
で仕方も無い。

　だが、問題なのは医院である。
　この医院も社会福祉協議会に入っていない
のだ。
　ジャングルドクターなのでやはり鈍いのだ
ろうか。

　～続く～