町内連合会の欠席委任状への署名・捺印を求めるプリ
ントである。
当町内会の上部組織である町内連合会では、年度末の
2月に総会が開かれる。
総会へは住民は原則的に誰でも参加できるのだが、会場
の収容人員には限りがある。
そのため出席者を募ることはしていない。
むしろ欠席してくれた方が有り難いのだ。
実際、総会は事務的、儀式的なもので、そこで大きく何か
が決まるという場ではない。
それに住民もつまらない総会には出たくはない。
総会と住民の意向は一致しているのである。
では欠席者は何もしなくてやり過ごすかといえばそうでは
ない。
総会を欠席の場合は各戸ごとに委任状に署名・捺印をし
て提出が定められている。
そのあたりはきっちりしているのだ。
委任状のプリントは班単位の一枚で、そこに各戸の代表
者の署名・捺印をする。
この作業は班長が行う。
回覧板でプリントを廻して署名・捺印してもらうこともあれ
ば、一軒ずつ廻って署名・捺印を集めることもある。
どちらにするかは、その年の班長の判断による。
回覧板で廻せば手間はいらないが、いつ戻ってくるかわ
からない。
直接一軒ずつ集めて廻る方が確実ではある。
さて私はどうしようかなぁ。
回覧板でも良いのだが、月末には次回配布分が届く。
そうなると回覧板を時間差のダブルで回さなければなら
ない。
それもちょっと嫌だなぁ。
一軒ずつ廻ることにしよう。
私はプリントを持って家を出た。
～続く～
