市の社会福祉協議会の建物は、ほぼ市の中心
部にある。
当町内から、そこまでの距離は自転車でゆっくり
走って約12~3分位かかる。
大した距離ではない。
だが、この日は朝から快晴だった。
真夏の猛烈な日差しの下を行くことになる。
自転車には屋根が無いので、日光直撃なのだ。
それでも仕方がないので走り出す。
私は社会福祉協議会を訪れるのは、これが初め
てである。
今まで特に用事も無かったからだ。
市の中心部の交差点を左に曲がる。
ここまで来ればあと少しだ。
そして何とか干物になる前に着くことができた。
地味ではあるが意外に立派な建物である。
中に入る。
ジャージを着た男女3人がいる。
彼らは私を見つけると
「こんにちは!」と大きな声で挨拶をしてくれた。
どうやら、この3人は施設の利用者のようだった。
さて、どこで受け付けはどこだろうか。
入り口から左手に事務所らしきスペースがある。
私はそこにいた女性にバザーへの提供品を持って
きた旨を告げた。
すると女性は、ちょっと大袈裟なくらい感謝の言葉
を言いながら、住所、氏名などを記す紙を差し出した。
後日感謝状を送るというのだ。
感謝状!
そんな大したものを持ってきたわけではないですが。
私は、そう断ったのだが、女性は意外に押しが強く、
私は素性を記すことになった。
私は、書き終わるとすぐに社会福祉協議会を後にし
た。
せっかく来たのだから、施設をちょっと見ていけば良い
かも、とも思ったが、この日はすぐにお暇した。
外は来た時以上に暑かった。
他の用事も済ませて家に戻ると、日焼けの後がヒリヒ
リした。