世界一になったことにより、彼女たちの置かれて
きた環境の厳しさが皆に知られるようになってき
ている。
私はそれらのエピソードを読むと「これは現実の
話なのか?」と思えてくる。
彼女たちはプロのスポーツ選手である。
プロスポーツ選手といえば破格の好待遇、という
のが普通だが、日本女子サッカーはそうではない。
アルバイト兼業で昼間働かないとやっていけな
い選手が多い。
私は、”アルバイト掛け持ちのプロスポーツ選手”
という人たちが存在するとは知らなかった。
ジェフ千葉の練習開始時刻が夜7時半からなのは、
その時間からでないと、アルバイトに忙しい選手た
ちが集まれないからだそうだ。
会社からお米や野菜をもらっている、という選手も
何人もいるそうだ。
環境以前に、肝心なスポーツ選手としての体作りも
心配になるような暮らしぶりである。
困難な、まさしく状況が立ちはだかる、という中にい
たわけである。
向かい風+土砂降りという日々である。
それでも彼女たちは常に明るさを持って精進してき
た。
昨年末、日本プロサッカー選手会が勝利給などを
めぐって日本サッカー協会と対立した。
は次のようなものだった。
「おまえら何のためにサッカーやってんだ?と思った。
女子は世界一になりたい、うまくなりたいという純粋
な思いでやっている」
なるほど。
当ブログでは女性選手の方が強い、と度々記して
いるがそれには明確な理由があるようだ。
彼女たちは心構えからして違っているのだ。