当ブログでは私が大好きな人が亡くなった時には
関連した記事を「遠ざかる足音」という書庫に入れ
ている。
そうした人達とは別に私がそれほど詳しくはないが、
書いておこうと思った人もいる。
だが今までは、そうした自分が詳しくない人につい
ては記事にすることはなかった。
私がその人について大して知らず、大ファンというわ
けでもないのにのに記事にするのは気が引けたのだ。
しかし、いろいろ検討した結果、よく知らない人につ
いても記事にすることにした。
その記事は「遠ざかる足音」には入れず通常の該
当する書庫に入れることにした。
ただ記事の内容がどうしても「遠ざかる足音」所蔵の
記事よりも軽めになってしまうと思われるので、その点
は予め御了承頂きたいと思う。
今回、訃報をお伝えするのは、そのケースといえる。
米国の女性歌手、フィービー・スノウ氏が4月26日
にお亡くなりになった。(以下敬称略)
58歳だった。
う~ん、これくらいの年齢で亡くなる方って多いなぁ。
58歳とは、そろそろそういう年齢なのかもしれない。
スノウは黒人の父親とユダヤ人の母親から生まれた
ニューヨーカーだった。
本人がインタビューで語ったところによると「私は女
流ジミ・ヘンドリクスになりたい、と思っていた」そうだ。
「だが、いくら頑張っても、そうはなれなかったの。仕
方がないので、ジミ・ヘンドリクス風の歌うギターを模
して歌うことにしたのよ」とのことだ。
へぇ~、そんなにスノウがギターを練習していたとは
知らなかった。
スノウと言えば卓越した歌唱力が知られているが、
となるとギターの腕前もかなりのものなのだろう。
スノウはスティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンとも
何度か共演している。
1991年には、ニューヨークのビーコンシアターにお
いてフェイゲン主催のコンサートが行われた。
これは、ジョイントコンサートでボズ・スキャッグスや
マイケル・マクドナルドらフェイゲン縁の何人ものヴォー
カリストが自前のヒット曲、愛唱曲を歌った。
そのステージにフィービー・スノウも呼ばれていたのだ。
2007年2月2日と3日にはウッドストックはBearsville
Theatreで行われたフェイゲンのソロ・ライブに、また同
年6月13日のニューヨークのビーコンシアターで行われ
たスティーリー・ダンのライブにゲストで参加している。
ーク」である。
スノウはこの1曲を歌うだけのためにステージに上が
ったようだ。
以下はビーコンシアターでのライブ映像である。
曲が終わると、作者であるフェイゲンがキーボードの席
を立ち、スノウに感謝の意を表している。
フェイゲンは普段素っ気ないだけに、こうした行動は
珍しい。
スティーリー・ダンのファンである私には、何とも感動
的なシーンである。