不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

興奮しやすい国民性。

 数日後に迫ったサッカー・ワールドカップ
南アフリカ大会の日本対デンマーク戦につい
て、テレビや新聞などでは街の人たちの試合
予想を報じている。
 彼らは「1-0で日本が勝ちます!」とか「悪く
ても引き分けでしょう!」と興奮気味に語ってい
る。
 これは昨日の当ブログでも書いたが、私はこ
うした根拠の無い願望というのがどうも好きに
なれない。
 どうして勝てる見込みが少ないのに「勝てる!」
などと言えるのだろうか?
 日本とデンマークとの実力差は、これまでの
国際試合の戦績を見てもわかりそうなものである。
 それがW杯だからといって、実力差が帳消しに
なるとでも思っているのであろうか?
 4年に一度のお祭りだから、特別なことが起こる
かも?と思ってしまう気持ちもわからないではない。
 だが物事はそう自分たちの思っている通りには
運ばないものである。
 実力に差があれば、その通りの結果が出るのが
自然というものである。
 日頃「自然が一番」とか言っている人ほど、こうい
う時には自分たちの願望に押し流されてしまうもの
である。
 
 カメルーン戦での勝利にはカメルーンチーム内で
の不和が試合に影響を与えた、ということは少しは
報じられたが、それも「日本万歳!」の声にかき消
されてしまっている。
 日本人は、ちょっとうまくいくとすぐに図に乗ってし
まう傾向がある。
 日露戦争に勝ったからといって、神国だ!などと
言い出す国民性がある。
 私はそうした国民的興奮には乗らないし、乗せら
れない。