不二家憩希のブログ

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区長選挙に行って来た。その④

 区長の本命候補の他に対抗候補も用意する、
という当町内会の行為は合理主義から見れば、
ナンセンスなことだと思う。
 それ以前に選挙の体をなしていないではな
いか、と言われるかもしれない。
 だが、これも当町内会に受け継がれてきた
町内会運営の知恵なのである。
 本命候補を選び、くどいて頼み込む、とい
うことが大変な任務であることは容易に想像
は付く。
 町内会の区長になりたい人間など、殆どい
ないからだ。
 では、対抗候補は簡単に見つかるかと言う
とそうでもない。
 この対抗候補は選挙の時に、その名前を貸
すというだけのことなわけだが、それすらも
嫌がる人は多いのだ。
 町内会幹部の根回しなどの地道な活動によ
り本命候補が当選することはほぼ100%間
違いの無いことなのだが、万が一と言うこと
もありうるからだ。
 投票者の気まぐれや偶然が重なり、対抗候
補が当選してしまうことが絶対無い、とは言
い切れない。
 選挙に至る過程は下工作満載でも、選挙そ
のものは公正に実施、開票されるからである。
 ガチンコなのか、そうではないのか、簡単
にはわからないようになっているのだ。
「名前を貸してください」「名前だけね。い
いですよ」とはいかないのだ。
 そのため事実上の名前貸しである対抗候補
の選出も骨の折れる仕事になる。
 町内会幹部が何度も家に伺って頭を下げる。
 断られることも多い。
 それにくじけず丁寧に説得し、何とか対抗
候補の受諾を得るのである。
 これは大変な仕事なのである。
 今回の選挙では、その対抗候補が2名もい
るのだ。
 これは一体どういうことなのだろうか?
 1名の対抗候補を用意するのも大仕事なの
に、さらにもう1名いるとは。
 このうちの1名は本気で区長選に出たがっ
ているのだろうか?

 ~続く~