不二家憩希のブログ

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区長選挙に行って来た。その②

 選挙といっても、ここの選挙はかなり簡略
化されている。
 事前の立会演説会はない。
 裏ではどうなっているかはわからないが、
公式な選挙運動も無い。
 選挙の1週間ほど前に、町内にいくつか設
置してある町内会の掲示板を兼ねたホワイト
ボードに候補者の名前が書かれるだけである。
 勿論、供託金も必要ない。
 立候補したい人は、町内会の幹部に事前に
申し出るだけで立候補は完了するのである。
 今年も候補者の名前がホワイトボードに書
かれていた。
 昔は黒板だったのだが、数年前にホワイト
ボードに替わった
 黒板の方が趣があるとは思うのだが、印刷
物を貼る場合にはホワイトボードの方が都合
が良い。
 そのホワイトボード見ると、何と3人も候
補者の名前が載っている。
 これは意外である。
 前回の役員会で内々に名前が出た○山△男
さんの名前はお約束通りに載っていた。
 だが、それ以外に2名も載っているとは、
どういうことなのだろう?
 当町内会では、事前に本命の候補者を現町
内会幹部が非公式に決定し、その候補者に来
年度の区長をお願いする、というシステムが
とられている。
 そして、候補者として名前が出たと言うこ
とは、この候補者は来年度の区長を受諾した
と言う意味でもある。
 つまり、この時点で来年度の区長は事実上
決定している、と言える。
 これでは正当な選挙ではないではないか、
と言われそうだが、これはこれで住民の知恵
なのである。
 スムースに事を運ぶには、これが一番なの
である。
 そして、町内会幹部は本命の区長候補を内
定する他にもう一つ重要な任務がある。
 それは、手の込んだことであるが、長年受
け継がれてきた伝統でもある。

 ~続く~