不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

VHSビデオデッキが壊れたようだ。⑥

 修理担当者は前日の電話によると、朝9時半
から10時までの間に来られるそうだ。
 私は朝の掃除の時、テレビの前を普段より
少しだけ丁寧に掃除をした。
 9時半丁度に担当者が乗ったバンが家の前に
止まった。
 時間厳守である。
 
 その担当者は、ビデオデッキの前に70㌢×
1㍍ほどの紺色のマットを広げその上にビデ
オデッキを載せた。
 天板を外し、中を見ている。
 そして持参したビデオテープを入れて様子
を見ている。
 この診断で私の予定の額通りに収まるだろ
うか?
 私としてはリミットを1万2千円で予定して
いた。
 以前ソニーのCDプレーヤーを修理した時に
それだけかかったからである。
 ビデオデッキとCDプレーヤーとではモノが
違うのだが、私にとっては大体それくらいが
心理的な抵抗無く出せる限度額である。
 15分ほどしてから、修理担当者が口を開い
た。
「大体、1万円以内で直りますが」
 それでは、それでお願いします。 
 何とか予算内に収まった。
 まずは一安心である。
 それから45分後、作業開始から1時間ほどし
て修理は終了した。
 ビデオデッキの不調の原因は、ピンチアー
ムの一部分が磨耗してツルツルになっており、
またキャップスタンベルトが少し伸びていた
ためだそうだ。
 私はよく分からないのだが、ピンチアーム
は見た目からすると割と単純な部品である。
 また、キャップスタンベルトは何か凄いも
ののように聞こえるが、ちょっと丈夫そうな
輪ゴムのようなものである。
 修理代金は、消費税込みで9765円だった。
 内訳は、部品代が1100円、技術料が6100円、
出張費が2100円、消費税が465円であった。
 このうち部品のピンチアームが1000円、キ
ャップスタンベルトは100円である。
 
「修理すればまだ使える電化製品が捨てられ
ている」とよく言われる。
 だが今回のビデオデッキの修理に際して、
捨てる人の気持ちもわかる気がしてきた。
 同等の機能があるとはいえないものの新製
品が修理代金よりも安く売られていれば、あ
っさり買い換えてしまうのも理解できないで
はない。
 
 これで、とりあえず2011年の7月24日までは
このビデオデッキが使えるということである。
 そして修理担当者によれば、地上デジタル
のチューナーを接続すればその後も使えるそ
うだ。

 今後、新しい録画装置に買い換えるかどう
かは2年後に持ち越しということになった。
 私の映像に対するこだわりは、この程度な
のである。