不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

自民党代議士の空ろな目

 今、日本で一番不安を感じているのは、自民党の代議
士の先生方ではなかろうか?
 昨日の総務会の様子を見ていると、皆さん目が空ろで
ある。半年前までの勢いはどこへ行ってしまったのだろ
うか。

 気持ちは分かる。
 参議院選の一人区の結果を見れば、代議士先生の次の
選挙の結果が読み取れる。
 今の衆議院選の小選挙区は、まさしく一人区だからで
ある。
 近い将来、民主党と一騎打ちをすれば、自分は負ける、
そう感じた先生方が多いと思う。
 二人区以上の選挙区なら、自民党議席を取れるだろ
うが、一人区で勝つのは困難極まりないのである。
 政治家なんて自分のことしか考えていないから、口で
参議院の今後のことや党の未来などと言ってはいるが、
頭の中は次の自分の選挙のことで一杯なのだ。
 次は負ける、民主にやられる、そんな思いばかりが、
自分の中を渦巻いているので、安倍首相の進退について
エネルギーを注いでいる余裕は無いのだろう。
 あーどうしよう、どうしたら勝てるんだ、そんなこと
しか考えていないのではなかろうか。
 自民党の政治家は、最初から勝ち馬に乗るつもりで政
治家としてのスタートをきっているので、向かい風には
弱い。やれば負けるであろう戦いに挑む勇気など、これ
っぽちも無いのだ。

 安倍首相が早く退陣して党のムードを変えないと、自
民党は、このまま陰鬱な空気のまま総選挙を迎えること
になる。
 早く辞めさせればいいのに、中曽根元首相なんて、
「君のお祖父さんが安保改正の困難な状況を打開出来た
のだから、君にも出来るはずだ」なんてまるで小学生を
諭すような言い方をして、激励までしている。
 何てのどかなんだ。

 自民党は幼稚な団体になってしまった。

 自民党初のとっちゃん坊や宰相の今後やいかに。
 責任の意味も理解できない男に首相が務まるこの国の
政治状況は異常だと思うが、それも日本固有の政治風土
なのかもしれない。

 集団自決は、常に甘い見通しを持った指揮官の下で行
われるのである。