不二家憩希のブログ

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緊急事態に笑う政治家

 福田氏が自民党総裁選への出馬表明をした際、「平
時でないから、私がやらなければならないと思った。
まさに緊急事態だ」と語った。
 その時福田氏はニコニコ顔だった。
 緊急事態に笑顔とは、どういうことなのだろうか?
 いよいよ首相になれそうなので嬉しさが隠せなかっ
たのだろうか。
 口では緊急事態と言ってはいるが、福田氏にとって
は本当は嬉しい事態なので舞い上がってしまったのだ
ろう。
 だが、人間こういう時にこそ器というものが現れる
ものだ。
 福田氏は思慮深そうでいて、自分の感情を安易に表
に出してしまうという、政治家としては初歩的な部分
に欠陥があるようだ。 
 この点においては、安倍首相や小泉氏と同様である。
 福田氏も今回は浮かれているが、彼が窮地に立たさ
れた時、どうなるのだろうか。重要な案件が滞ってい
るから、としょんぼりした顔をされるのではないだろ
うか。国政とリンクして無闇に感情を表に出されては、
国民は気が気ではない。

 彼ら2世議員の多くは苦労して這い上がってきたわ
けではないので、他の政治家と違って甘い部分が多く、
またその甘いところを自覚もしていないし、それを指
摘できる人も周辺には存在しないのである。
 大先生が存命中だったりすると、なかなかジュニア
に諫言などしにくいのだろう。
 正しい意見を言って干されるというのは、官民共
の、この国のありふれた病であるからだ。
 お坊ちゃま議員の中には、裸の大様とまではいかな
いが、ズボンをはいていないのに気が付いていないよ
うな人が結構いるようだ。

 こんな人が日本の政治の最高指導者で本当に良いの
だろうか。
 自民党の中には、他にましな人材はいないのだろう
か。
 それとも、すでに政権を投げ出そうとしているのだ
ろうか。