不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

時代遅れの園芸観

最近は、どのお宅も庭や玄関に花を綺麗に手入れをして
飾っておられる。
 プランターを家の外壁にいくつも吊るしたり、植木鉢を
沢山並べたり。見事な花壇を作っておられる家も珍しくな
い。
 しかも、手入れが行き届いている。
 昔は、こんなに各戸で花を植えていただろうか?
 私が気がつかなかっただけなのか?

 昔は、花壇といえば、周囲を空き瓶をひっくり返して埋
めたり、拾ってきた大きな石で囲ったりして作られていた。
 今では、そんなことをしているのは、テレビの「サザエ
さん」の家くらいのものなのかもしれない。
 私は、サザエさんの家のスタイルで十分だと思っている
のだが、そういう価値観は極めて時代遅れなものらしい。
 商品として、ガーデニングのメンテナンス用品や資材が
売られていれば、当然それを買ってきて使う、といのが現
代のガーデニングということになるようだ。
 商品流通の多様化が、かつての日本では存在しなかった
ガーデニングにおけるある種の洗練された様式を浸透させ
たと言える。

 私のこの見事に古い価値観は、ガーデニングと言うより
園芸と言ったほうが語感として似つかわしい。
 もっとも、私の場合、園芸という域にまでは到底及ばず、
ただ如何にして雑草を生やさないようにするか、という段
階で止まっている。

 園芸の基本的な姿勢として、通りがかりの人にも鑑賞し
て頂くというものがあるのだが、私にはそんな余裕が無い。
 家の周囲が草ボーボー、という状態だけは、避けたいと
いう一念のみである。
 だが、ご近所さんや家の前を通られる方は、よく見てお
られるようだ。
 あー、気が抜けない。
「見ずに通って」とも言えず、困ったものである。