不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

雑草抜きと隣人との会話

 今日も、少しだけ雑草抜きをしていたら、お隣のKさん
が通りかかって声をかけて下さった。
「あー、綺麗になるねぇ」
 やっぱり、同じことをおっしゃる。やはり、以前は相
当に汚かったということなのだろう。
 お隣のKさんは、昔からの園芸愛好家で、庭には芝生、
松、他では見かけないような南方系の椰子のような木など
それらが、見事に手入れされている。
 雑草などひとつも無い。

「生えてくるでしょう、雑草って」
 そうなんですよね。何でこんなに強いんですかね?
「そうよ~、これから秋まで雑草で大変よ」
 でも、私は除草剤は使わない、と決めているんです。
「そうー、それは良いこと。あれには害があるからね」

 私は、除草剤には大いに抵抗がある。
 80年代の半ば頃から日本でいち早くエコロジーにか
ぶれていた経験がある私には、除草剤の使用など考えら
れない。
 思えばあの頃、日本でエコロジーだ、環境だなどとい
うことを主張している人間は、ちょっとした変人扱いだっ
た。
 圧倒的な少数派だった。エコロジーという言葉すら、誰
も知らなかった。
 メディアにも、エコロジーと言っても取り上げてはもら
えなかった。
 時代も大きく変わったものだ。
 大企業が主導すれば、あっという間に広まり定着してし
まうのだ。
 世の移ろいの激しさを改めて認識させてくれる。

 お隣のKさんと私の話は、園芸とは離れて私の近況の話に
及んだ。
 こちらは、私が一人暮らしになってから、まだ日が浅いこ
ともあり、戸惑うことが多い、という内容になった。

 しばらくお話した後、
「また話したくなったら、お茶でも飲みに来て」
と言って頂いた後、お別れした。

 変わっていくこともあり、変わらないように見えることも
ある。
 だが、どう見えようとも、世界は、常に流動している。
 とどまるものも無ければ、永遠なものも無い。

 そして人間は、ただ状況に反応し生きるだけである。