秋葉祭に出た。その⑤

　私が外へ出ると、既にご近所の皆さんは通
りに出ておられた。
　班内の各戸から一名ずつ秋葉祭に出席する。
　見ると、Ｓさんが皆さんのお宅を１軒ずつ
訪ねてお祭りへの出席の確認をしておられた
ようだ。
　Ｓさんといえば、当ブログで記したように
今年の敬老会への招待の件でちょっともめた
方である。
　だが、その様子を見ると敬老会へは支障な
く出席できたようだ。
　そうでなければ、町内会活動など嫌になっ
てしまいかねないからだ。
　Ｓさんによると、留守だったお宅が一軒、
「出たくない」と言い張っているお宅が一軒
だそうだ。
　留守をしているお宅は、昨年引っ越してき
たばかりで、町内の行事についてあまりよく
知らない家なのでおそらく忘れてしまってい
るのだろう。
　もう一軒のお宅は、どうやらへそを曲げて
おられるようだ。
　細かい理由は詮索はしないが、大体の想像
は付く。
　町内色々である。
　皆でぞろぞろと集合場所の町内の公民館に
向かう。
　私は歩きながら、次回の班長会議の議題で
ある来年度の区長（事実上の町内会長）選出
の件について皆さんに聞いて回った。
　皆さんが集まっているので、こういうこと
を尋ねるのには好都合である。
　区長経験者でもあるＴＭさんに聞いてみる。
「今はプリントとかが無くなったので、町内
にどういう人がいるのかわからないので、そ
う言われても返事は出来ないな」とのことで
ある。
　個人情報保護法は、町内会で各戸へ配布さ
れてきた住民名簿すら廃止してしまったのだ。
　法律なので当然といえば当然だが、これは
これで不便である。
　名簿そのものは役員に言えば簡単に見せて
もらえるのだが、わざわざ見せてもらいに行
くのも面倒なことである。
　他の方にも、聞いてみたが、やはり答えは
同じであった。
　個人情報保護法により、プラスもあったと
は思うが、不便になったことも多いと思われ
る。

　～続く～