町内会の行事で秋葉様のお祭りに行った。
これは年一回行われているもので、町内会のうち持
ち回りで二つの班が担当、参加することになっている。
担当となった班からは各戸最低一名ずつは参加が
要請される。
これは半強制的と言えるだろう。
「出たくない」と言い張れば無理強いはされないだろ
う。
だが、そこは町内会、ご近所付き合いである。
空気を察して出ることになる。
参加を拒否すれば「あそこの家はおかしな宗教にで
も入ったのか?」などと疑われてしまうかもしれない。
そのような疑心暗鬼を呼ばないためにも皆さん普通
に参加している。
それに担当が廻ってくるのは五年に一回くらいである。
その程度なら大した負担にもならない。
波風を立てず大人しく参加すると言うことになる。
昨年は当班が受け持ちの年だったので、私も参加した。
冬の最も寒い時期なので本当は出たくなかった。
宗教的、信条的理由からとかではない。
寒いから嫌なのだ。
だが、そこは町内会の行事である。
断るわけにはいかない。
内心渋々、表面淡々と出席したのだった。
しかし、事前の想像と違い楽しい感じの集いだった。
そこで私は今年も出席することにしたのだった。
~続く~