節分に恵方巻きを食べるという食習慣は今や日本に広く行き渡っている。
だが、この食習慣の全国定着も、古く見積もってもまだ20年ほどしか経っていない。
否、もっと短いかもしれない。
徐々に知れ渡り後に定着した食習慣に過ぎない。
関西地方で始まり当初は関西限定の風物詩だったが、メデイアで取り上げられるうちに全国に広まっていった。
もとは大阪の海苔業者が、海苔の消費拡大のために作り出した催しに過ぎなかった。
それが10年ほどでほぼ全国に伝播・定着した。
完全な業者主導の商業イベントである。
それを神社や寺院でご祈祷をしてから販売するという付加価値を持たせることまで始まっているそうだ。
神事、仏事に取り入れられている。
宗教的には実にいい加減である。
お賽銭、お布施を貰えるのならやりましょう、という宗教関係者の節操の無さが読み取れる。
宗教行事のかなり多くは、そのような経緯で生まれたものが多いと私は推測している。
それを子孫たちは有難がっている。
無知は恐ろしい。