不二家憩希のブログ

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善人だけど陰謀論の信奉者。その3

 私がリアルで知っている陰謀論信奉者は穏やかな人ばかりである。

 ここでは、私が彼らを観察して推測できることを記す。

 彼らは、何か確定的な信じられる寄りかかることが出来る事実を欲している。

 だが、世の中そういったわかりやすい物事ばかりではない。

 不穏な物事は特にそうだ。

 「何だこれは?」ということが多い。

 発生要因がよくわからない事象が少なくない。

 それでも彼らは何か答えが欲しい。

 答えが無い状態に我慢が出来ないのだ。

 そこに陰謀論提唱者が現れる。

 陰謀論は、世の中のあらゆることにそれらしい理由を見出してしまう。

 見当違いで間違っていようともお構い無しで断言してしまう。

 それらの意見にフラフラと引き寄せられていってしまう人が陰謀論信奉者となる。

 信奉者は答えを与えられて内心の安定を得る。

 それが誤りであっても、である。

 何故彼らはそうした方向に行ってしまうのか??

 識別能力に欠けるからである。

 善人であっても識別能力が劣っている人は少なくない。

 彼らの存在の不安定さは、その立ち位置を決定する識別能力の欠如にその理由がある。

 不安定な人間が誤った見解に救いを見出し、それを頼りとする。

 悲劇の連鎖は当事者には理解できないことなのである。