いつものスーパーに食料品を買いに行く。
予定の品をレジカゴに入れレジの列に並ぶ。
床には立ち位置の大きなシールが貼られている。
前に並ぶ人と少し離れて立つ。
前の人は70歳台くらいの女性と小学生らしき男児二人である。
女性は祖母で男児は兄弟なのだろう。
男児はお互いを頭を叩いたり、つつき合ったりしてふざけている。
どうしてこの時間帯にこの男児たちがここにいるのか?
今日は土曜日か日曜日か?
否、平日である。
あぁ、小学校は新型コロナ肺炎により休校中か。
祖母らしき女性はレジの女性と言葉をかわす。
「家にいてもストレスが溜まるので、連れて来ているんです。家にいてもケンカ
ばかりしているし」
祖母はそう言って平然としている。
見ると普通の外見で、よくいそうな老婦人である。
今は休校中であっても、”お休み”ではない。
小学生も自宅待機が求められている筈だ。
それを何の疑いもなく外に連れ出す。
良識がない老人だなぁ。
年だけとって頭の中は幼いのだろう。
名探偵コナンと逆のパターンなのか。
近づくと馬鹿が感染りそうである。
新型コロナ肺炎は自然災害の要素が大きいが、馬鹿は人災である。
留意して接していかなければならない。
老婆とガキ二人は、レジ精算を済ませサッカー台に移動した。
あぁ、ホッとした。
馬鹿が感染るかと思った。