本来であれば今日は、この土日に行われる予定だったお祭りの後片付けの日
である。
今年の当班は、幟倒しと通りの門飾りの撤収の担当だったはずだ。
それもお祭りの中止により、無くなった。
幟は立てず門飾りも作らなかったからだ。
これは私にとっては嬉しいことだった。
毎年のお祭りの準備もしくは片付けへの参加は、面倒で仕方なかったからだ。
嫌々参加していたのだ。
私は、心のうちは嫌々でも、そうした素振りは出さないように気をつけてい
た。
嫌でも楽しそうに、気乗りしなくともやる気があるように見せていた。
これも世渡りの術の初歩である。
不思議なことに、そうした態度を作ることにより、当初は嫌々ではあっても、
少なからず楽しい気分になることを発見した。
不本意な行為であっても、その行為によって心理が影響を受けるのである。
今年はお祭りは中止となった。
来年はどうなるのか?
これはウィルスに尋ねてみなければ、わからないなぁ。