市内のよその町内では一本だけのところもあるようだ
が、当町内連合会ではどの町内も2本である。
当町内では班を2つに分け、立てる作業と倒す作業を
一年交代で分担している。
立てる作業は土曜日の朝8時から、倒す作業は月曜日
の朝8時からである。
当班は今年は倒す作業の年である。
この作業には幟だけではない。
通りの入口に門のような装置を設置する作業も含まれ
る。
「この門をくぐると、その先はお祭り会場です」という表
示となっている。
門は屋根のついた鳥居のような形で、横棒には提灯が
幾つも並んでぶら下げられている。
提灯は当地のお祭りを表すシンボルの一つである。
この門は非日常性を演出する装置として機能する。
私は作業開始の8時丁度に現場に着くように家を出た。
開始時刻よりも早めに現場で待機もしくは準備をされて
いる方々もおられるが、私はそこまでの熱心さはない。
半分嫌々である。
サボりたい気持ちをなんとか押し留め、気合で参加して
いると言ったところである。
まぁ、遅刻するよりはマシだろう。
サボれば陰口をたっぷり言われ、住民としての信用を落
とす。
参加すれば大して役に立っていなくとも良い。
参加することに意義があるのである。
~続く~