不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ウイングスのサイケデリック・ツアー・バス、落札ならず。

 ”ウィングスのツアーバス、落札ならず”というニュースを読

んだ。

  このオークションは10月8日に開催されたが落札されなかっ

た。

 予想落札価格は1万5,000~2万5,000ポンド(約200~330万円)

がついたが、落札者はなかったようだ。

 このバスがオークションにかけられるのは初めてではなく90

年代の初めに一度出品・落札されている。

 その後行方がわからなくなっていたが、2009年、スペインは

テネリフェにあるカフェのオーナーの庭で放置されていたのを

発見された。

 現在の所有者であるジャスティン・ジェイムスさんが、8年の

月日と2万5,000ポンド(約330万円)を費やし、英国に運んだそ

うだ。

 2017年末にバスが英国に戻ってくるとの報道がなされると、

ウィングスの中心人物であるポール・マッカートニーは、当時の

写真をTwitterに投稿し、「情報あったら、DMして欲しい」と発

信した。

 このバスはウィングスの1972年の欧州ライブツアーの際に使

用されたものだそうだ。

 1972年と言えば、ウィングは未だ大物バンドではなかった。

 現在の感覚からすると「ポールのバンドなんだから、当然別

格のバンドの筈」と思われるかもしれない。

 だが、当時はそうではなかった。

 逆に低評価にさらされていた。

 人気も大してなかった。

 特別な話題にもならなかった。

 元ビートルズのメンバーが、解散後に初めたバンドと言うだけ

で、他にセールスポイントがなかった。

 実際、レコードセールスは振るわなかった。

 この当時元ビートルズのメンバーの中では、最もパッとしなか

った。

 嘘みただが、本当の話である。

 元々このバスは1950年代から60年代に英国のエセックスとノー

フォークのローカル路線を走っていたバスなのだそうだ。

 それを、72年のライブツアー用にポールが購入し、内装と外装

に手を加えた。

 バスは2階建てで2階は屋根が無いオープン形式である。

 ポールは2階の座席を取り払い、マットレスビーンバッグを置

いた。

 外装はサイケデリック調にペイントされた。

 このツアーバスの現在の状態を見ると、「これはちょっと落札

できないな」という感じである。

 劣化が激しすぎる。

 元々走り込んだ中古車であり内装もボロボロである。

 落札して所有すれば、ひょっとしたらポールが見に来てくれる

かもしれない。

 それ以外にはメリットは少なく、維持費がかかり過ぎる。

 これは落札は難しいなぁという品である。

 

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1972年のポールとリンダ・マッカートニー

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ウィングスのメンバーと2階から見渡す。

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2019年現在のツアーバス

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バスの運転席

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