離色とは、色欲つまり性欲から離れる、落とすというこ
とを意味する。
これを継続する人のことを離色家と呼ぶことにする。
これも私の造語である。
離色家を他の言葉に訳すとすれば、ブラフマチャリア
であろう。
この言葉には主にふたつの意味がある。
独身修行者という意味と禁欲者という意味である。
修行者が独身であれば、その内実に関わらず、ブラフ
マチャリアと呼ばれるようだ。
また禁欲者と言う意味の場合も、いくつかの程度が想
定されている。
禁欲を目指して修行している人というレベルと完全に離
色を達成した人というレベルである。
前者は禁欲を目指し禁欲期間を設け奮闘つつも、短期
間で終わってしまう人である。
短期の禁欲を繰り返している人も含まれる。
後者は完全に性欲を捨て去った人のことである。
私の造語である離色家とは後者を指す。
一定期間の禁欲の後、元通りの暮らしに戻るということ
はない。
いわゆるリセットはないのである。
離色は継続されてこそ意味、そして力が発生する。
この差は限りなく大きい。
体験者のみが知る世界である。
私は離色家を提唱している。
だが、私の周辺では知る限り該当者は私しかいないよう
だ。
おそらく世界には、たくさんおられると思われる。
その数はどれくらいなのだろうか?