不二家憩希のブログ

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離色、ほぼ完成。その⑥

 離色、つまり禁欲という点においては、私はエキスパート
の域に達していると思われる。
 この離色を開始して以来、性的欲求には1ミリも悩ませるこ
とはなかった。
 多くの人は(欲求を抑圧してるのだろう)(湧き上がる欲求
を強い意志の力で無理に圧し殺しているのだろう)と思って
おられるかもしれない。
 日々が欲求との戦いだろうと思っておられるかもしれない。
 歯を食いしばっているのだろうと思っておられる方もおられ
るかもしれない
 だが、それは無い。
 私はどうやら性的欲求を完全に征服したようなのである。
 征服というと押し留めているのか、という意味に取られてし
まうかもしれない。
 そうではない。
 征服で悪ければ、克服か?
 この言葉にも圧し殺すというニュアンスがある。
 では、”捨てる”か。
 捨て去ったというのが近いだろうか。
 (もういらない)と思いたち、そのままである。
 欲が欲の方から離れていったような感じである。
 したがって修行といった悲壮感は一切ない。
 楽々なのである。
 気楽な鼻歌交じりなのである。
 修行といった感覚はゼロである。
 自分自身を離色に切り替えて以降、それが続いているのだ。
 これは修行ですら無いのだ。
 禁欲という言葉を使わないのはそのためである。
 禁という言葉は修行的であり抑圧的な力を感じさせてしまう。
 私にはそれは無い。
 私は聖者や導師たちが示した期間が完了する来るのを待
っている、ただそれだけである。
 そして10年が過ぎたのだ。

 ~続く~