職員が降りてきてこちらに走ってくる。
私にAクリニックを指差し、こう言った。
「あそこの屋根が一枚抜けていますよね。どうも、あ
れのようです」
Aクリニックの玄関前から道にかけて設置された屋根
の一部が無い。
えぇ~、あそこから我が家の前まで飛んできたのか?
距離は30メートルはあるぞ。
それにあれが外れるのか。
昨夜の強風ならば、外れて飛んでいくことも十分あっ
ただろうな。
職員は、アクリルの板をAクリニックに引き渡して去っ
て行った。
昨夜の「パコーン!」という音は、あの屋根からアクリ
ル板が外れる時の音だったのか?
あるいは、飛んできて着地した時の音だったのか?
それにしても30メートル以上の距離を飛んでくるとは。
大きな力が働いたようだ。
恐ろしい強風だったのは間違いない。
私はほとんど眠れなかった。
お隣のN熟睡だったそうだ。
育ちというものは恐ろしいほどその後の人生に影響を
与えるようだ。
これとよく似た感じの屋根ということで画像を載せておきます。