不二家憩希のブログ

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2018年12号台風来襲。その⑬

 市役所のクルマは少し走ったところで停まった。
 職員が降りてきてこちらに走ってくる。
 私にAクリニックを指差し、こう言った。
 「あそこの屋根が一枚抜けていますよね。どうも、あ
れのようです」
 Aクリニックの玄関前から道にかけて設置された屋根
の一部が無い。
 えぇ~、あそこから我が家の前まで飛んできたのか?
 距離は30メートルはあるぞ。
 それにあれが外れるのか。
 昨夜の強風ならば、外れて飛んでいくことも十分あっ
ただろうな。
 職員は、アクリルの板をAクリニックに引き渡して去っ
て行った。
 昨夜の「パコーン!」という音は、あの屋根からアクリ
ル板が外れる時の音だったのか?
 あるいは、飛んできて着地した時の音だったのか?
 それにしても30メートル以上の距離を飛んでくるとは。
 大きな力が働いたようだ。
 恐ろしい強風だったのは間違いない。
 私はほとんど眠れなかった。
 お隣のN熟睡だったそうだ。
 育ちというものは恐ろしいほどその後の人生に影響を
与えるようだ。
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