不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「手を上げて渡るってカッコイイなぁ!」

 私は自転車に乗って隣の町内にいた。
 前方の歩道を保育園児たちが歩いている。
 背丈からすると、年少組であろう。
 数人の保育士さんがついている。
 先頭を一人の保育士さんが先導し、途中と最後尾に
もいる。
 園外保育であろう。
 近くの公園に行くところなのだろう。
 園児は2列に並び隊列を組んでいる。
 横になった園児同士が手を繋いでいる。
 園児たちは横断歩道を渡り始めた。
 一人の保育士さんが大きな声でこう言った。
 「手を上げて渡るのってカッコイイなぁ!」
 えぇ?
 カッコイイ?
 今はそうやって教育しているのか?
 これが正式な教育法なのか?
 それともこの保育士さんが独自に言っているだけなのか?
 カッコイイか否かを常に気にする子供~大人に育ってし
まわないのだろうか?
 あるいは、これは考えすぎなのだろうか?
 現代では、幼児に対して容易にカッコイイとおだてて、そ
の心理を操縦しようとする傾向が多く見られる。
 これって、どうなの?
 そう思いながら私は自転車を走らせて園児たちを追い抜
いていった。