音楽プロデューサー・トミー・リピューマ氏がお亡くなり
になった。（以下敬称略）
3月13日、ニューヨークで少し患った後逝去された。
80歳だった。
リピューマは殆どのメジャー・レーベルにおいて要職を
歴任しており、ヴァーヴでは経営トップを務めた。
彼が手掛けたアルバムは、トータルで7500万枚のセー
ルスを記録した。
グラミー賞に33回ノミネートされた。
本名トーマス・リピューマは1936年7月5日、米国クリー
ブランドに生まれた。
高校時代にサキソフォンを習得した。
小太りで背が低く足が少し不自由でいつも引きずって
歩いていた。
その上若い頃から頭髪が殆ど無かった。
そしてユダヤ人である。
いじめられる要素満載の10代だったそうだ。
高校卒業後は理髪師として働いていた。
音楽の世界への夢断ち難く、理髪師をやめて倉庫で
レコードの袋詰めの仕事に就いた。
ード社に就職する。
最初はラジオプロモーターが仕事だった。
この後、リピューマはすぐに頭角を現し、敏腕プロデュ
ーサーとして知られるようになった。
私にとって、リピューマは最高ランクのプロデューサー
である。
この人以上のプロデューサーは、思いつかない。
名ギタリスト・フィル・アップチャーチは「彼は音楽業界
でも最高の耳を持っており、それを何度も何度も証明し
た」と語っている。
リピューマの最後の作品は、彼が発掘した歌手ダイア
ナ・クラールのアルバムである。
このアルバムは、来る5月3日にリリースが予定されて
いる。
最晩年まで活躍を続けた名匠のご冥福をお祈りします。
