不二家憩希のブログ

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ジョージ・シアリング氏、ご逝去。

 偉大なジャズピアニスト・ジョージ・シアリング
氏が2月14日お亡くなりになった。(以下敬称略)
 91歳だった。
 ジョージ・シアリングは英国が生んだ最高の
ジャズ・ミュージシャンの一人である。
 彼の音楽がどことなく他のミュージシャンと異
なって聞こえるのは、彼が英国生まれであると
いうことによるものなのだと思う。
 あっさりとしたその音楽は聴きやすいものでは
あるのだが、ジャズファンよっては物足りないと
感じるようである。
 私は元々ヨーロッパジャズが好きなので、シア
リングは当然フェイバリットの一人である。
 彼の音楽はジャズ界に大きな影響を与えてい
る。
 ビル・エバンスはアマチュア時代からシアリン
グが大好きだった。
 エバンズの音楽は、何とかしてシアリングの音
楽からの脱皮を果たそうと奮闘した結果生まれた
もののである。
 ジョー・ザビヌルは、シアリングのブロック・コード
奏法を自らの音楽に大きく取り入れている。
 シアリングの奏法は聴くと派手さは微塵も無いが、
演奏家からすると実にオリジナリティのある画期的
なものなのだそうだ。
 それでは、シアリングが80年代に行ったライブ演
奏をお聴き頂きたい。
 ベーシスト・ブライアン・トーフとのデュオである。
 シアリングの音楽としては珍しい部類に入ると思う
が、これが素晴らしいのだ。
 
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