不二家憩希のブログ

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オール阪神巨人と漫才ブーム。

 漫才ブームは、ある特定の何組かの漫才コンビ
中心として起こったものとされている。
 その中にオール阪神巨人は入っていなかったのだ
ろうか。
 私の記憶ではたしかにメインのメンバーではなかっ
た。
 ブームの旋風の少し外に置かれていた。
 どうして、そうなったのか?
 阪神巨人に人気がなかったのだろうか。
 実力がなかったのだろうか。
 いずれも否である。
 当時からオール阪神巨人は誰でも知っている人気
者であり、第一線にいた。
 これが漫才ブームの中心から追いやられていた要
因でもあった。
 ブームというものは、常に未知の存在から発せられ
なければならない。
 これは、どのようなブームであっても同じである。
 既知の存在であってはブームの熱狂に火がつかな
いのである。
 漫才ブームはいくつかのテレビ番組を中心として起
こったのであるが、そのキャスティングからオール阪
神巨人は洩れてしまうこととなる。 
 既に有名で人気者だったからである。
 ブームの仕掛け人の数人が「この漫才師は自分が
発掘した」と誇示したいという思惑があった。
 ツービートも新人のようなものだった。
 テレビには単発で何本か出てはいたものの売れっ
子ではなかった。
 知名度は低かった。
 トランポリン漫才や24時間漫才など目を引く企画で
マスコミに顔を売ろうとしていた。
 他のコンビも同様な状況だった。
 知られていないコンビを集中して紹介して話題を作
りブームに火をつける。
 そうしたありがちな戦略が的中した。
 オール阪神巨人は、当時既に売れっ子であった。
 だが故にブームの外に置かれてしまったのであった。