不二家憩希のブログ

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漫才ブームとやすし・きよしの復活。

 漫才ブームでは、駆け出しやそれまで売れていな
かったがそこそこ若い漫才師たちが中心となった。
 残念ながらオール阪神巨人は若いながらもその頃
すでに劇場のトリを務める立場にあった。
 そのため漫才ブームの中心からは、外された場所
に置かれることとなった。
 そうした漫才ブームではあったが、一組だけ駆け出
しでも売れていなかった漫才コンビが入っていた。
 現代漫才の最高峰である。
 キャリアは、当然阪神巨人よりもずっと古い。
 それでも漫才ブームの中心にいた。
 何故、やすし・きよしだけが特別扱いだったのか。
 それは、やすし・きよしは、やすしの素行の悪化によ
り活動停止期間があった。
 それも一度だけではなく、何度もあった。
 コンビがブレイクをするとやすしが不祥事を起こす。
 それで活動停止になる。
 仕方がないので西川きよしは単独の仕事をする。
 活動再開するとすぐに人気は沸騰する。
 すると、また不祥事を起こす。
 その間は、きよしはまた単独の仕事になる。
 きよしは、機転が利く軽妙なやりとりができる人なの
で、単独でも大いに人気を博した。
 やすし・きよしは1980の漫才ブームまで途切れ途切
れの活動しかしていなかった。
 出ては休み出ては休みの繰り返しである。
 そのため全国レベルでは、幻の天才漫才師といった
存在だった。
 彼らをよく知っているファンたちもやすし・きよしに枯
渇感をもっていた。
 そこに巻き起こった漫才ブームである。
 やすし・きよしは熱狂的に迎え入れられたのであった。
 やすし・きよしの復活であり、本格的全国ブレイクで
あった。