NHK-FMの”名演奏ライブラリーを聴いた。
今日の特集はフルートの名手ウォルフガング・シュ
ルツである。
実は私はウォルフガング・シュルツを真正面から聞
いたことは無かった。
ラジオのクラシック番組では度々その名前を聞く人
であり大物であることは知っていた。
だが、どういった演奏をする人であるかといったこと
は、気にしたことはなかった。
番組が始まった。
1曲目はグルック作曲の”精霊の踊り”だった。
この曲はよく聞きなじみのある曲である。
演奏が始まった。
おぉ~、何と良い音色だろう!
輪郭のはっきりとした熱い音である。
芳醇な音である。
そして甘い音である。
人によっては(甘過ぎる)と感じるかもしれないほど
の甘さである。
だが、フルートは元々甘美な音色が持ち味である。
このようなフルートの音は聞いたことがない。
素晴らしい。
ウォルフガング・シュルツは、今年の3月に亡くなっ
ている。
あぁ、亡くなってからその存在に気がつくとは。
しかし、シュルツは多くの優れた録音を残している。
これから、それらを聞いていく楽しみを残してくれて
いる。
また、一人素晴らしい演奏家を知ることができた。
嬉しいことである。
豊かな音色だと思います。