家から自転車で出かける。
走り出してから20ｍほどのところで犬と散歩中
のご婦人がこちらに来るのが見えた。
犬は、あまり見たことのないような種類である。
段々近付いてくる。
よく見てみる。
あれは、スコッチテリアではないか！
私はスコッチテリアを直接見たことはこれが初
めてである。
スコッチテリアは、その特徴的な外見によりイラ
ストやキャラクターなどに使われやすい。
そのためその容姿はよく知られた犬種ではある
が、実際に飼われているかというとそうでもない
ようだ。
少なくとも見たことがなかった。
当地はもちろん、どこへ行っても見たことがなか
った。
おそらく飼育の絶対数が少ないのだろう。
思っていた以上に小さい。
後で調べてみたら小型犬に分類されているそうだ。
色は全体に青みがかったグレーで胸と首が白い。
何とも洒落た毛色である。
顔は、スコッチテリアならではの面長である。
私はその顔を見ると（おじいさんみたいだなぁ）と
思ってしまう。
貫祿たっぷりなのだ。
この辺りを散歩しておられるということは、ご近所
の方なのだろう。
私は急ぎの用事だったので、そのまま通りすぎた
が、そうでなければ飼い主さんに話かけていたと思う。
また、いずれお会いするだろう。
その時はインタビューしてみたいと思う。
今はスコティッシュ・テリアと呼ぶそうだ。
