不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その⑭

 コロンボ警部と言えば、まず思い浮かべるのはあ
のレインコート、地味な茶色のスーツ、どた靴化した
茶色の靴(ブーツ)である。
 そして、もうひとつ重要な品がある。
 コロンボ警部の愛車である。
 プジョー403コンバーチブルの盛大なエンジン音と
ともにコロンボが登場するシーンは、”刑事コロンボ
ではお馴染みである。
 あんな格好なのにクルマは最新型の・・・、という
設定ではない。
 衣装と同じようなクルマに乗っているのがコロンボ
警部なのである。
 殆どだめ押し状態である。
 しかも、普通の4ドア車ではない。
 2ドア・クーペのコンバーチブル(幌付き)である。
 コロンボ警部はクルマにこだわりがあるのか、ない
のかわからない。
 そして”刑事コロンボ”の復活に際して、数少ない
難題だったのが、このクルマである。
 このプジョー403は、前回のシリーズ終了後に破
棄処分されてしまっていたのだ。
 何ということだろう!
 元々1956年頃製造の古いクルマではあったが、
大人気番組”刑事コロンボ”の大切な機材である。
 それを捨ててしまうとは、乱暴すぎる。
 米国人は本当に雑なところがある。
 ピーター・フォークはあのプジョー403は大切にガレ
ージに保管されているものと思っていたそうだ。
 私もそう思っていた。
  少なくない人たちがそう思っていたに違いない。
 将来、”刑事コロンボ”の回顧展を行うとしたら、あ
のクルマはコロンボ警部の愛車として展示の目玉に
なることは間違いないからでもある。
 フォークは、愛車の処分にがっかりしたようだ。
 
  ~続く~