不二家憩希のブログ

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”刑事コロンボ”から学んだこと その⑤

 ”刑事コロンボ”から学んだことの三つ目は”人か
らどのような対応をされても平静さを保つ”というこ
とである。
 コロンボ警部はご存じの通り特異な装いをしてい
る。
 雨が殆ど降らないロスアンゼルスで一年中レイン
コートを着ている。
 真夏でも着ている。
 これだけで十分”変な人”である。
 しかも、そのレインコートが日によってはよれよれ
なのである。(コロンボ警部のレインコートは意外な
ことに常によれよれというわけではない)
 靴はくるぶしまであるショートブーツで、これも1年
中履いている。
 こちらは、汚れてはいないものの茶色の皮がベー
ジュ色に擦れている。
 ズボンには折り目がない。
 髪型はキャベツのようでもじゃもじゃになっている
ことが多い。
 愛車は廃車寸前のようなクルマである。
 こんなコロンボ警部に対し、捜査先の人の中には
嫌な目で見る人がいる。
 あからさまに軽蔑した態度をとる人もいる。
 そんな対応であってもコロンボ警部は、特にムッ
とするわけでもない。
 まるで意に介さない。
 (馬鹿にしやがって憶えてろ~)と根に持つ様子
など微塵も無い。
 いつも通りにこやかに愛想よく話しかける。
 余計な反応をせず、淡々と自分がすべきことをこ
なしていく。
 私はこれは(なかなか出来ない態度だなぁ)とい
つも思う。
 私だったら怒ったり根に持たないはしないものの、
内心カチン!とは来ると思う。
 自分の能力を100%発揮するには、冷静さが必
要である。
 周囲の状況に影響されない強さが不可欠でもあ
る。
 コロンボ警部は、ごく自然にそうした姿勢で取り
組んでいるのである。
 さすがである。
 
 ~続く~