不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その⑮

 "刑事コロンボ”で活躍したプジョー403コンバーチ
ブル廃棄の知らせは、ピーター・フォークを落胆させ
た。
 フォークは、”新・刑事コロンボ”でも、あのクルマ
に乗ろうと考えていた。
 それは、フォークにとっては当然のことだった。
 コロンボ警部が他のクルマに乗るなんて考えられ
ない。
 コロンボ警部を構成する最重要アイテムとして、プ
ジョー403コンバーチブルは確固たる地位を築いてい
たのだった。
 フェラーリとはまた異なる爆音とも言えるエンジン
音を響かせて、コロンボ警部が走っていく。
欠かせない存在である。
 だが、廃棄処分となっていては、どうにもならない。
 何しろ元々が古いクルマである。
 しかも、高級車でもなんでもない。
 そういうクルマは残らないものである。
 後々価値が出るなどと考えて保守点検を欠かさず
保管するような人は、まずいない。
 普通に探したって、簡単に見つかるものではない。
 制作サイドは、一度はプジョー403コンバーチブル
諦めたそうだ。
 コロンボ警部には他のクルマに乗ってもらおうという
案が出された。
 だが、そこは製作総指揮がフォークの”新・刑事コロ
ンボ”である。
 いろいろと手を尽くしカー・コレクターが大事にして
いた同色・同車種を借りることに成功した。
 やはり、コロンボ警部にはプジョー403コンバーチブ
ルである。
 それにしても、本当に持っている人がいたとは、カー・
コレクターの世界は奥が深いものである。
 
 ~続く~