不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その⑩

 ”新・刑事コロンボ”のスタートには好条件が二つも
揃っていた。
 それは、この作品ならではのものである。
 ひとつは、”レギュラー登場人物がひとりしかいな
い”という点である。
 これは、昨日までに記したように、”刑事コロンボ
の大きな特徴のひとつである。
 レギュラーはコロンボ警部一人である。
 準レギュラーすら存在しない。
 となれば、主役のピーター・フォークだけを押えるこ
とができれば、作品を作ることが出来るということで
ある。
 これは、制作サイドとしては好都合である。
 普通のドラマのように何人もレギュラーがいると、
それぞれのスケジュールを調整しなければならない。
 スケジュールが空いていれば良いが、そうばかり
とは限らない。
 その俳優がライバル局やライバル・スポンサー提
供の番組に出演中だと面倒である。
 出演そのものが不可能になってしまうこともある。
 また、見た目が歳をとってしまっている印象がある
場合も厄介である。
 配役の入れ替えを検討をしなければならないかも
しれない。
 ”新・刑事コロンボ”では、そうした心配が一切必
要なかった。
 レギュラーが一人というのは身軽で良いものである。
 
 ~続く~