不二家憩希のブログ

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”刑事コロンボ”から学んだこと その⑦

 ”刑事コロンボ”から学んだこと、その5つ目は”無闇
に怒らない”ということである。
 探偵・刑事ものドラマは”正義”対”悪”が基本である
 主人公は悪やその実行者である容疑者に対する怒
りや憤りを隠さないことが多い。
 だが、コロンボ警部は殆ど怒らない。
 いつも変わらず穏やかである。
 これは、探偵・刑事もののドラマでは異例である。
 全作品中でコロンボ警部が怒った様子が描かれた
のは、ごく稀である。
 コロンボ警部が怒りをあらわにしたのは、どんな時
だったのか。
 その事件の犯人はあまりに悪辣だった。
 非道が過ぎたのである。
 コロンボ警部は、いよいよ犯人を追い詰めるという
場面で、その犯人を厳しく糾弾した。
 厳しいのであるが、激しくはない。
 激した怒りではないのだ。
 また長々と怒りをぶつけるということでもない。
 ただ(あぁ、コロンボ警部が珍しく怒っていているな
ぁ)とわかる程度である。
 何故、コロンボ警部は殆ど怒らないのだろうか?
 それが、元々の性格なのだろうか。
 怒りは、時にプラスに作用することもあるが、その
多くはマイナスしかもたらさない。
 怒って冷静さを失い、とんでもない判断を下してしま
い後悔することもある。
 怒りをうまく操るには、相当な技量が必要なのである。
 コロンボ警部は怒らない。
 それが、あのような見事な活躍の基礎になっている
のではなかろうか。
 
 ~続く~